「もしかして私って境界知能なのかな?」
そう感じて、仕事での生きづらさに一人悩んでいませんか。
この記事では、元アパレル店員を経て、今は物流会社で働く私が、大人になってから自身の特性と向き合い、仕事で自分らしくいられるヒントを見つけた実体験をお話しします。
日々の生活で感じた「あれ?」という小さな違和感から、特性を受け入れ、仕事の環境を整えていった過程を正直に綴っていますので、あなたの心の負担が少しでも軽くなったら嬉しいです。
※この記事は個人の体験に基づくものです。症状や状況には個人差がありますので、専門的な判断が必要な場合は必ず専門家にご相談ください。
「境界知能かも?」そう感じた私がまずしたこと

漠然とした生きづらさを感じながら、「もしかしたら自分は境界知能なのかもしれない」と、インターネットで検索する日々でした。
あの頃は、周りの人が当たり前にできることが私には難しかったり、簡単なことでも人より何倍も時間がかかったりして、いつも「私だけがおかしいんじゃないか」という不安と絶望感に襲われていました。
一般的な情報では、境界知能とは知的機能のIQが70~84の範囲にあることを指す、と言われているのですが、私の場合、検査を受けたわけではないので、あくまで「そうかもしれない」という感覚的なものです。
でも、その「もしかしたら」という気持ちに蓋をするのをやめて、まずは「自分にはそういう特性があるのかもしれない」と受け入れることから始めました。
これが、私の人生の大きな転機だったように思います。
それまでは「もっと頑張らなきゃ」「どうしてこんなこともできないんだろう」と自分を責め続けて、いつも自信がありませんでした。
でも、もし特性があるのだとしたら、それは「努力不足」というより「脳の特性」なのだと理解できるようになり、少し心が楽になったのを覚えています。
大人になって気づいた「境界知能」の特性と私の日常

私自身が日々の生活や仕事の中で感じてきた、いわゆる「境界知能かもしれない」と感じる特性には、いくつか共通点があります。
例えば、新しいことを覚えるのに人より時間がかかったり、一度にたくさんの情報を処理するのが苦手だったりする傾向があります。
もちろん、これは私の体験であり、すべての人に当てはまるわけではありません。
ただ、もしあなたが私と同じような感覚を抱いているなら、もしかしたら共感してもらえる部分もあるかもしれませんね。
仕事や日常生活で「困ったな」と感じたことと、それに対して私が試してみた工夫をまとめました。
私の特性からくる困りごとと、試した工夫
| 私の特性からくる困りごと | 私が試した工夫 |
|---|---|
| 新しい仕事を覚えるのに時間がかかる | 手順をすべてメモに残し、見える場所に貼る |
| 複数の指示が一度に来るとパニックになる | 一つずつ確認し、優先順位をつけてもらう |
| 周りのペースについていけないと感じる | 休憩時間をこまめにとり、気分転換をする |
| 抽象的な指示の理解が難しい | 「具体的にどうすればいいですか?」と質問する |
| 数字の計算ミスが多い | 電卓やアプリを積極的に使い、必ず見直しをする |
これらの工夫は、最初からうまくいったわけではありません。何度も失敗を繰り返しながら、少しずつ自分に合った方法を見つけていったのです。
大切なのは、自分の困りごとを客観的に見つめ、具体的な対策を考えることでした。
仕事の生きづらさを変えた、私が実践した3つの工夫
「このままでは、また転職を繰り返してしまうかもしれない」
そんな不安に突き動かされ、私は仕事での生きづらさを劇的に変えるための3つの工夫を実践し始めました。
どれも地味なことですが、私にとっては大きな変化をもたらしてくれました。
工夫その1:メモと記録の徹底で「忘れる不安」を手放す
私は物事を覚えるのが苦手で、少し前に言われたこともすぐに忘れてしまうことがよくありました。
「また同じこと聞いちゃった…」「迷惑かけてないかな…」と、いつも心のどこかで罪悪感と焦りを感じていたんです。
そこで、仕事で何か指示を受けたら、どんなに簡単なことでもすぐにメモを取るようにしました。
手帳だけでなく、作業台の目の前に付箋を貼ったり、スマホのリマインダー機能を使ったりと、とにかく「忘れても大丈夫」な仕組みを作っていったんです。
最初は少し手間だと感じましたが、この「記録癖」がついてからは、過去の経験も「あ、あの時のメモを見ればいいんだ」とすぐに思い出せるようになり、仕事への自信にも繋がりました。
工夫その2:得意なことに集中し「自分の強み」を活かす
「何でもできるようにならなきゃ」という思いが強かった頃は、苦手なことばかりに目がいってしまい、自分を追い詰めるばかりでした。
でも、特性を受け入れてからは「苦手なことは、無理に頑張りすぎない」と決めたんです。
その代わりに、私が得意な「細かい作業を黙々と続けること」や「決められた手順通りにミスなくこなすこと」に意識を集中するようにしました。
現在の物流会社での仕事は、まさに私の特性と合っていたようで、周りからも「夜桜さん(私のことです)、丁寧で正確だね」と言われることが増えました。
自分の得意な分野で貢献できる喜びは、何よりも私の心を豊かにしてくれました。
工夫その3:信頼できる人には「正直に」自分のことを話す
これが一番勇気がいることでした。
「変に思われたらどうしよう」「理解してもらえなかったら傷つく」という思いが強く、誰にも自分の特性について話せずにいたんです。
でも、ある時、職場でどうしても指示が理解できず、パニックになりそうになったことがありました。
その時、思い切って職場の信頼できる先輩に「私、一度にたくさんのことを言われると、頭がこんがらがってしまうんです。メモを取るので、一つずつゆっくり教えてもらえませんか」とお願いしてみました。
すると先輩は、「ああ、そうだったんだね。言ってくれてありがとう。遠慮なく言ってくれれば、こちらも配慮できるからね」と、私の予想とは全く違う温かい言葉をかけてくれたんです。
この時の安堵感と、心から理解してもらえた高揚感は忘れられません。
全ての人に話す必要はありませんが、信頼できる人に自分の状況を伝えることで、ぐっと働きやすくなることもあるのだと、この体験を通じて学びました。
失敗談から学んだ「特性との付き合い方」
もちろん、いつも順風満帆だったわけではありません。
工夫を始めたばかりの頃は、「やっぱり自分はダメだ」と落ち込むことの方が多かったかもしれません。
例えば、メモをしっかり取ったはずなのに、重要な部分を書き漏らしてしまったり、得意な作業に集中しようとしすぎて、周りとのコミュニケーションを疎かにしてしまったり。
特に、周りに気を遣わせたくなくて、「大丈夫です」と無理をしてしまい、結局ミスをして周りに迷惑をかけてしまった時は、本当に情けなくて、辞めたいと思ったこともあります。
「この特性とは一生付き合っていくしかないんだ」という事実が、重くのしかかるように感じたものです。
でも、そうした失敗を経験するたびに、「どうすれば次はないか」と具体的に考えるようになりました。
無理をせず、自分のペースを守ることの大切さ。
そして、完璧を目指すのではなく、「昨日の自分より少しだけ良くする」という気持ちで取り組むこと。
この考え方が、特性との前向きな付き合い方を見つけるきっかけになったように思います。
自分だけの特別な歩み方を見つけたら、世界が変わった
「もしかして自分は境界知能なのかも」という不安を抱いていた頃の私は、いつも自信がなく、周りの評価ばかりを気にしていました。
でも、自分の特性と向き合い、それを受け入れることで、私の仕事への向き合い方は大きく変わったように思います。
今は、自分の得意なことを活かし、苦手なことには無理せず、必要な時には周りの助けを借りながら、毎日を過ごしています。
「誰かに認められたい」という気持ちよりも、「自分らしく、毎日を丁寧に生きたい」という思いが強くなりました。
もしあなたが今、「私って境界知能なのかな?」と不安を感じているなら、まず今日からできる小さな一歩を踏み出してみませんか。
それは、自分の「困ったな」を書き出してみることでも良いですし、信頼できる人にそっと話してみる勇気でも良いかもしれません。
あなたは決して一人ではありません。
自分のペースで、自分だけの「特別な歩み方」を見つけることで、きっと毎日が少しずつ、良い方向に変わっていくはずです。



コメント